防災グッズで必要なものとは?
2026年7月28日16時27分ごろ、熊本県熊本地方を震源とする地震が発生しました。マグニチュードは7.1、熊本県宇城市と氷川町では最大震度7が観測され、有明・八代海には津波注意報が発表されました(首相官邸「熊本県熊本地方を震源とする地震についての会見」)。
被害に遭われた方々に、心よりお見舞い申し上げます。
SONAERU(ソナエル)は、福岡県大野城市に本社を置くFun Standard株式会社の、ライフスタイルブランドPYKES PEAK(パイクスピーク)から生まれた防災シリーズです。同じ九州で起きた出来事であり、スタッフの中には熊本出身の者も少なくありません。実家や友人の無事を確かめる連絡を取り合いながら、この記事をまとめています。
だからこそ、いまお伝えしたいのは商品のことではありません。「うちの防災グッズは足りているだろうか」と気になった方に向けて、防災グッズで必要なものを、公的機関が公開している情報とそのリンクとあわせて整理しました。ご家庭の備えを見直すときの手がかりとしてお使いください。
防災グッズで必要なものは、大きく5つに分けて考える
防災グッズという言葉でまず思い浮かぶのはリュックの中身かもしれません。ただ、公的機関が示している備えは、次の5つの視点で構成されています(首相官邸「災害が起きる前にできること」)。
- 自宅で過ごすための備蓄(食料・飲料水・生活必需品)
- 避難するときに持ち出すもの(非常用持ち出し袋)
- 住まいの中の安全対策(家具の固定など)
- 家族との安否確認の方法
- 避難場所・避難経路の確認
どれかひとつが完璧でも、ほかが抜けていると生活は成り立ちません。順番に見ていきます。
1. 備蓄で必要なもの:水は1人1日3リットル、食料は3日〜1週間分
電気・ガス・水道が止まった場合に備え、日ごろから飲料水や保存のきく食料をそなえておくことがすすめられています。首相官邸が示している目安は次のとおりです。
- 飲料水:1人1日3リットルを目安に、3日分
- 非常食:ご飯(アルファ米など)、缶詰、干物、乾パンなど3日分
- 生活必需品:トイレットペーパー、ティッシュペーパー、携帯トイレ・簡易トイレ、マッチ、ろうそく、カセットコンロなど
大規模な災害では物流が止まることも考えられるため、1週間分の備蓄が望ましいとされています。
また、見落としやすいのが生活用水です。トイレを流したり手を洗ったりするための水は、飲料水とは別に必要になります。水道水を入れたポリタンクを用意しておく、お風呂の水をいつも張っておく、といった日ごろの習慣が備えになります。
防災のために特別なものをそろえるのではなく、普段の生活で食べているものを少し多めに買い、古いものから食べて買い足していく「ローリングストック」も紹介されています。くわしくは以下が参考になります。
2. 非常用持ち出し袋で必要なもの
自宅が被災したときは、安全な場所に避難して過ごすことになります。持ち出すものをあらかじめリュックサックに詰めておき、すぐ持ち出せる場所に置いておくことがすすめられています。
一般的に挙げられるものは次のとおりです。
- 飲料水、食料(調理不要で食べられるもの)
- 懐中電灯、予備の電池
- 携帯ラジオ
- モバイルバッテリー、充電ケーブル
- 救急用品、常備薬
- 現金(小銭を含む)、身分証明書のコピー
- マスク、消毒用品、ウェットティッシュ
- 携帯トイレ
- 軍手、ホイッスル
- タオル、下着、季節に合わせた防寒・防暑用品
くわしい項目は、首相官邸が公開している災害の「備え」チェックリスト(PDF)で確認できます。印刷して冷蔵庫に貼っておくだけでも、家族で共有しやすくなります。
なお、袋に詰め終わったら一度背負ってみてください。持って歩けない重さになっていないかを確かめておくことも、大切な準備のひとつです。
3. 住まいの安全対策:グッズより先に見直したいこと
阪神・淡路大震災や新潟県中越地震では、倒れてきた家具の下敷きになって亡くなったり、大けがをされた方が多かったことが報告されています。首相官邸は「大地震が発生したときには家具は必ず倒れるもの」という前提で対策をすすめています。
- 家具は壁に固定する
- 寝室や子ども部屋には、できるだけ家具を置かない
- 置く場合は背の低い家具にし、倒れても出入り口をふさがない向き・配置にする
- 手の届くところに、懐中電灯・スリッパ・ホイッスルを置いておく
グッズをそろえる前に、この4つを確認しておくだけでも意味があります。固定の具体的な方法は消防庁「地震による家具の転倒を防ぐには」にまとめられています。
4. 家族との安否確認の方法を決めておく
災害時は携帯電話がつながりにくくなることがあります。別々の場所にいるときに何が起きても連絡が取れるよう、あらかじめ方法と集合場所を話し合っておきましょう。
- 災害用伝言ダイヤル(171):局番なしの「171」に電話をかけると伝言を録音でき、電話番号を知っている家族が再生できます
- 災害用伝言板:携帯電話からインターネット経由で文字情報を登録し、家族が閲覧できます
いざというときに迷わないよう、体験利用期間に一度試しておくと安心です。毎月1日・15日、正月三が日、防災とボランティア週間(1月15日〜21日)、防災週間(8月30日〜9月5日)に利用できます。使い方は総務省「災害用伝言サービス」をご覧ください。
5. 避難場所・避難経路を事前に確認する
避難先は、災害の種類によって変わります。地震・津波・大雨・土砂災害それぞれで安全な場所は異なるため、ハザードマップで住まいの周辺のリスクを確認しておきましょう。
あわせて、災害時の政府の動きをいち早く知る手段として首相官邸(災害・危機管理情報)@Kantei_Saigaiのフォローも呼びかけられています。
よくある質問
Q. 防災グッズは何日分そろえればいいですか?
最低3日分、大規模災害を想定すると1週間分が望ましいとされています。飲料水は1人1日3リットルが目安です。
Q. 備蓄と持ち出し袋は分けたほうがいいですか?
用途が違うため、分けて考えるのがすすめられています。備蓄は自宅で過ごすため、持ち出し袋は避難先で過ごすためのものです。
Q. ひとり暮らしでも必要ですか?
必要です。とくにひとり暮らしの場合、体調を崩したときに助けを呼ぶ手段(ホイッスルなど)や、安否を伝える相手を決めておくことが大切になります。
Q. どこから手をつければいいですか?
まずは家にあるものを数えるところからで十分です。水が何本あるか、懐中電灯の電池が生きているか。それだけでも、次に何を足せばいいかが見えてきます。
そなえることは、日常の延長にあっていい
大きな災害のニュースが続くと、不安な気持ちになりやすい時期です。それでも、防災は一日で完成させるものではありません。
SONAERUは「ほっこり防災」をスローガンに、「備えることは、思いやり。」というコピーを掲げています。そなえるという行為は、自分のためだけでなく、隣にいる誰かのためのものでもある。そう考えると、少し肩の力を抜いて始められるように思うのです。
熊本は、わたしたちのスタッフにとって家族や友人が暮らす場所であり、休みの日に足を運ぶ場所でもあります。今回の地震は、遠いニュースではありませんでした。
何も起きない日々のなかで少しずつ整えておいたものが、いつか誰かの数日間を支えます。その当たり前を続けていくことが、福岡・大野城からできることだと考えています。
被災された地域の一日も早い復旧を、心よりお祈りしております。
参考リンク(公的機関)
- 首相官邸「災害が起きる前にできること」
- 首相官邸「災害の『備え』チェックリスト」(PDF)
- 政府広報オンライン「防災特集」
- 農林水産省「災害時に備えた食品ストックガイド」
- 消防庁「地震による家具の転倒を防ぐには」
- 総務省「災害用伝言サービス」
- 国土交通省 ハザードマップポータルサイト
- 国土地理院 指定緊急避難場所・指定避難所データ
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SONAERU(ソナエル)について
SONAERUは、「ほっこり防災」をスローガンに、PYKES PEAKが展開する防災シリーズです。「備えることは、思いやり。」というメインコピーのもと、深刻になりがちな防災を、もっとやさしく・はじめやすい形で届けています。
まとめ
- 防災に必要な備えは「備蓄」「持ち出し袋」「安全対策」「安否確認」「避難場所確認」の5つ。
- 飲料水は1人1日3リットルを目安に、食料とともに最低3日〜1週間分を備蓄する。
- 非常用持ち出し袋は、すぐ持ち出せる場所に置き、持って歩ける重さにしておく。
- 防災グッズを揃える前に、まずは家具の固定など住まいの安全対策を見直す。
- 家族との安否確認方法(災害用伝言ダイヤルなど)や避難経路を事前に話し合っておく。
